半分ずつのロマンス
ナウパカは小さく可憐な白い花で、普通の花を半分に割ったような半円型をしています。この独特な形をした花を用いたデザインが、53 By The Sea の建物のあちこちで使われています。
また敷地内には緑鮮やかなナウパカの生垣も見られます。
ハワイに伝わる物語によると、ナウパカという王族の娘は漁師のカウイという青年に恋をしました。ところが、身分の差があるふたりは結婚を禁じられ、悲しみに暮れていました。別れの時、ナウパカは髪に飾っていた花をとって半分に引き裂き、一方を海辺の村へ帰るカウイに渡し、もう一方を自分の手元に置いて、一緒になれる日を夢見ていました。今日、ナウパカは山と海辺に育ちます。それぞれから一輪ずつ花を摘み、ふたつを合わせると、完全な円をつくり、ひとつの花となるのです。そしてこの合わせられた花は永遠の愛の象徴とされています。
多くの新郎新婦を祝福し続ける 53 By The Sea では、ナウパカの伝説に因み、この花をモチーフとして掲げているのです。
美しい建物の特徴のひとつでもある鉄製の大きな扉、そして一歩中へ入れば目の前に広がる大階段、その手すりにもナウパカの花がデザインされています。
テラス席から繋がるガーデンでは、53 By The Seaで挙式されたご夫婦のお名前と挙式日が彫られた美しいガラス製のナウパカの花が飾られています。
建物の2階には、神々しいほどの純白に包まれたナウパカチャペルと、コアウッドのぬくもりに満たされたカウイチャペルがあります。カウイチャペルの正面の壁にはナウパカの花の彫刻が施されています。また両チャペルともに、丸いガラスのはめ込み窓があり、ふたつのナウパカの花を合わせひとつになった姿 – 永遠の愛の象徴が掲げられています。